東京など都市近郊の農家では、たくあん漬けや奈良漬けが重要な副業となり、これが大正・昭和にかけて漬け物製造業へと発展していくことになります。
近年においては、特に健康に重点が置かれており、低塩化された漬け物やキムチなど、また乳酸菌を含む漬け物に関心が持たれる傾向が見られるようになっています。
ところで名古屋市郊外には、日本でただひとつと言われる漬け物の神社があります。
愛知県海部郡甚目寺町の新川のほとりにある萱津神社です。
ここでは毎年8月21日に漬け物の祭礼が行なわれています。昔このあたりは海に近い土地で海水から塩が作られていました。
一方土地は肥沃で野菜類もよく取れ、毎年塩と初物の野菜が神に供えられました。
これらはひとつのカメに収められたが、野菜は塩の作用で自然に程よい塩味の漬け物になったと言われています。
今でも8月21日の祭礼には各地から漬け物業者が集まり、漬け物や大根などの野菜が奉納されます。
本殿での祭礼がすむと、香の物殿に供えられたカメに野菜を漬ける漬け込みの儀式が行なわれます。漬け込みは神官だけでなく、参拝者一人ずつが野菜と塩を持ってカメに入れていき儀式は終わります。
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